チロゾウの備忘録

認知症の家族との生活や趣味の手芸など日常を思いつくままに

認知症の人の避難

昨日の朝、能登の方で地震がありました。 

元旦の地震の余震だそうですね。

住んでいる方々は、その時の事を思い出して怖い思いをしているでしょうね。

どうかこれ以上の被害がありませんように。

 

 

昨日は私の住む地域も少し揺れました。

元旦の地震の時はかなり揺れて、家が古くて心配だった事もあって、家族で避難所に行こうという事になりました。

 

私とダンナとお義母さんと帰省中の息子の4人で車で避難所に向かいました。

 

避難所には大勢の人が来ていました。

その頃のお義母さんは、日によって波はあるものの、今では考えられないくらい認知症の症状が少なかったのです。

 

受け答えもしっかりしているし、まだ排泄の心配もなかったので、まあ大丈夫だろうと思っていました。

 

16時半頃避難所に着いて、4人で椅子に座って余震がおさまるのを待っていました。

お義母さんはとても穏やかで、私たちもお義母さんを落ち着かせようと色々話しかけたりしていました。

 

17時過ぎ。外が暗くなってきて、認知症の症状が出やすくなる時間帯になってきました。(うちだけではなく、認知症は夕方の暗くなる頃、症状が出やすいそうです)

 

だんだんとお義母さんの落ち着きがなくなってきました。

「うちに帰る」と言う度に、今帰ると危険だからと説明しますが、時間が経つにつれ納得しなくなってきました。

 

余震もだいぶおさまってきていたので、家に帰ろうと決めましたが、スタッフの方に伝えると「まだ津波警報が解除されてないから」と言われ、もう少し避難所にいる事にしました。

 

外は真っ暗になり、いよいよお義母さんの落ち着きがなくなってきました。

19時までいましたが、「帰る」と言ってきかないし、このままだと騒いで周りに迷惑をかけてしまいそうだったので、避難所のスタッフの方に「自己判断」で帰る事を伝えました。

 

家に着いたらお義母さんはすっかり落ち着き、余震もあまり無く、そのまま家で過ごしました。

 

あの時はお義母さんの認知症はまだそんなにひどくなかったので避難所に行けましたが、もし今の状態だったらどうしていたでしょう。

徘徊が進んでいる状態だとその場には居られなかった事でしょう。

 

もし、被害が大きくて家に帰れない状態だったら、お義母さんは避難所で一晩過ごせただろうか。

 

これからそういう事が起こるかもしれない。

被災した時に認知症の人はどうしたらいいか、どんな事に注意した方がいいか、考えておかなければいけないな、と思いました。